こんにちは。やえがし(@yegs_)です。
突然ですが、みなさんは転職したことがありますか。
そうは言っても、このブログを見てくれているのは主に大学生の方々。
そもそも転職はおろか、就職すらしたことない人がほとんどだと思います。
ぼくはもちろん、転職も就職もしたことがありません。
しかし、これまで当たり前だった終身雇用制度は崩壊。
一度会社に入ってしまえば、ずーっと面倒を見てもらえる時代は終わりました。
つまり、これからは自分の力で生きていかなければいけないんですよね。
こんな呑気なことをいつまでも言ってられないと思うんですよ。
大学生のうちから、転職することを見据えて生きていくほうが絶対に良い。
意識高くて申し訳ないですが、そういうことです。
「転職の思考法」では、一生食べていくことができて心から納得がいく仕事を見つける方法を体系立てて紹介されています。
転職を考えている社会人の方はもちろん、今から将来を見据えている意識高めの大学生にはめっちゃオススメ!
Contents
「一生食える」を確保する4つのステップ
自分の「マーケットバリュー」を測る
同じ会社に勤めている、同じ年齢のAとBがいるとします。
Aは今の会社が潰れたら生きていけない。Bは今の会社が潰れても生きていける。
それはなぜか。
なぜならAは上司を見て働いてきて、Bはマーケットを見て働いてきたから。
ここで知るべきなのは、自分のマーケットバリューを知る方法。
本書によると、マーケットバリューは箱の大きさで表現できるそう。
マーケットバリューは技術資産、人的資産、業界の生産性の三つの要素に分解できます。
この三つを結んだ箱が大きいほど、給与の期待値は高く、小さいほど給与は低い。
そして理想的なキャリアは、少なくとも二つ以上が高いらしいですね。
技術資産は、価値のある技術をどれだけ持っているかどうか。
技術資産は「専門性」と「経験」でできています。
本書に書いてあった、「技術資産」をまとめるとこんな感じ。
- 20代は専門性、30代は経験をとれ
- 福利厚生よりも、専門性と経験でキャリアを選べ
- 子育てはコントロールが難しいからこそ、キャリアはコントロールできる状態にしておくべき
- 普通の人ほど、どこで戦うかのポジショニングで勝負できる「経験」が重要
人的資産は柿の木のようなもの。価値を生み出すのに時間がかかります。
ただ40代以降は極めて重要になる人的資産。
その果実を生かせるかどうかは、あなたの20代と30代次第。
本書に書いてあった、「人的資産」をまとめるとこんな感じ。
- 人的遺産は、年をとるにつれ重要度が増していく
- キャリアは20代は専門性、30代は経験、40代は人脈が重要
業界の生産性は、言い換えれば、その業界にいる人間が平均一人当たりどれほどの価値を生み出しているかどうかです。
つまりマーケットバリューというのは、「業界の生産性」に最も大きく影響を受けます。
いくら技術資産や人的資産が高くても、そもそもの産業を間違ったらマーケットバリューは絶対に高くならないということ。
本書に書いてあった、「業界の生産性」をまとめるとこんな感じ。
- マーケットバリューは業界の生産性に最も大きな影響を受ける
- 技術資産も人的資産もない場合は、「生産性が高い産業」か、「エスカレーターが上を向いている産業」を選べ
今の仕事の「寿命」を知る
「仕事のライフサイクル」というフレームワークです。
そもそも仕事というものは、生まれては消えるもの。
例えばプログラミングという技術は昔には存在しなかったですし、インターネットの進歩により新聞や雑誌の発行部数が減っているのもそうですよね。
- すべての仕事は、ライフサイクルに沿って生まれては消えていく
- 会社は、すべての仕事をシステム化し、代替可能にしようとする
- 自分の仕事が①ならエスカレーターは上向き、③なら下向き
「伸びている業界で働いたことがある」だけでも、バリューは高まるそう。
そもそもマーケットが縮小しているときに負けているのは自社だけでなく、競合も利益をすり減らしています。こうなってしまったら地獄の始まりですよ。
- 衰退している事業での経験は、無効化する
- 伸びている業界に身を置くことは、それだけで価値がある
- 自社だけでなく競合も含め、全体的に利益を落としているのは、マーケットが縮小している証
強みが死ぬ前に、伸びる市場にピポットする
伸びるマーケットを見つける方法は二つあります。
- 複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているサービスに注目する
- 既存業界の非効率を突くロジックに着目する
一つ目は、ベンチャーや投資の動向に注目する方法。
一言で言うと、世の中の流れに乗ること。ベンチャーは、資本力で大企業には勝てない。
つまりこれから伸びるマーケットには、いずれ大企業の競合となるような急成長中のベンチャーが複数いるということですね。
二つ目は、既存業界の非効率を突く「ロジック」に着目する方法。
そもそも誰もがすでに良いと気づいているものには価値がなく、誰かに指摘されて初めて価値が分かるものにこそ価値があるんですよね。
つまり本当のダイヤモンドは、周りは馬鹿にするけど理屈から考えると正しいことにこそ眠っているわけですね。
これまでの話をまとめるとこんな感じ。
- 100万人が参加しているゲームで1番を目指すのではなく、いずれ100万人が参加するゲームに一番乗りすること
- そのゲームを見極めるカギは、業界の非効率を覆す強固な「ロジック」があるかどうか
- 価値のあるものとないものは、長い目で見ると逆転する
- ダイヤモンドは、周りは馬鹿にするが、理屈から考えると正しいことに眠っている
- ほとんどの人間にとって重要なのは、思考法次第で解決可能な「ポジショニング」
伸びる市場の中から、ベストな会社を見極める
会社選びの基準は三つあります。
- マーケットバリュー
- 働きやすさ
- 活躍の可能性
「働きやすさ」は極めて重要。かといってマーケットバリューとは相反しません。
むしろ長期的には一致することが多いらしい。
マーケットバリューが高い人が集まる会社のほうが、長い目で見ると働きやすいんですね。
活躍の可能性を確かめる質問も三つあります。
- 「どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?」
- 「今いちばん社内で活躍し、評価されている人はどんな人物か?なぜ活躍しているのか?」
- 「自分と同じように中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?」
この三つを聞いた上で、自分が社内で活躍できるイメージを持てたら良い感じだそう。
反対に持てなければ、活躍できる可能性は低く、転職後に苦しむ可能性が高いらしい。
どちらにせよ、覚悟が必要ですね。
転職がより「当たり前」な社会へ
若い頃、両親に言われた。「仕事は大変で、辛いものだよ」と。あの言葉がどういう意図によるものだったかはわからない。でももしその言葉が本当なら、なぜこの世には「死ぬ前日まで働きたい」と思う人がいるのだろうか?辛くて大変なはずなのに。
本書の最後にはこんな一節がありました。
ぼくも生まれてこのかた、両親から「会社は良いとこだよ」とは聞いたことないです。
だから読み終わる前は本書に対して、「転職なんかその場限り。辛いところから辛いところに移動するだけ。」くらいに思っていました。
しかし本書を読み終えて、そのような考え方は改めました。
- 今の職場にはちょっと嫌気がさしている人
- これからのキャリアを真剣に考えている人
- ずーっと先を見据えている意識高い人
そんな人たちに胸を張ってオススメできる、最高の本でした。
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