ぼくが高校生の頃は「YouTuber」という概念が世間に認知され始めた時代。
三度の飯よりテレビが好きだったぼくは、YouTubeにもゴリゴリにハマった。
ただこれは、ぼくが特別ハマっていたわけではない。
ぼくのクラスでは「ヒカキンの動画面白いよな」などと話すのがスタンダードだった。
ただその一方で「YouTuber」に対する世間の風当たりは半端なかった。
名前も聞いたことないようなコメンテーターが、インターネットで拾ってきたような当たり障りのない発言を繰り返す。
何者なのか分からない匿名アイコンのおっさんが、誰の手も届かない場所からワンワンと吠えていた。
ぶっちゃけコメンテーターもおっさんもよく分かっていなかったと思う。
よく分からないからとりあえず否定してしまう。だって知らないものは怖いから。
ただこれは「YouTuber」だから起こった話でもないと思う。
ちょっと前から流行っている「TikToker」に対する風当たりも同じ。
匿名アイコンのおっさんが、誰の手も届かない場所で評論家ごっこをしている。
ただ今回はそれだけではない。
ぼくの目の前にはやったこともないのに頭ごなしに否定している友だちがいた。
ぼくは悲しくなった。俺らもおっさんになってしまったんだなぁって。
ちなみに実際に使ってみたけどめちゃめちゃ面白かった。
何にせよ可愛い子が多かった。これからもずっと続けて欲しいと思う。
何事においても否定し始めたら最後。
気づいたら身も心もおっさんになってしまう。
ちょっと前は何をしていても「若いんだから何にでもなれるよ」とか言われた。
だけどそう言われるのも、年を重ねるごとにだんだんと減ってきているのを感じる。
ぼくは今年で22歳。
世間的に見たら若いのかもしれない。ただ個人的にはもう若くないと思う。
だからと言って、このまま何もせずにおっさんになりたくない。
もっと若い世代のトレンドに乗り遅れず、何事にもチャレンジし続けたい。
若い世代で流行っていることを温かい目で見守ってあげられる度量を持っておきたい。
そもそも年齢の差なんて、ちょっと生まれたのが早いか遅いかが違うだけ。
だから年齢を武器にして、威張り散らかすような可哀想な大人たちになりたくない。
否定する前にまず自分でやってみる。やってみたら何かが変わるかもしれない。
知らないものが怖いなら、それを知るための行動を起こそう。