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人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

ちょっと前にツイッターで話題になっていた「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」を読んだ。

無意識のうちに陥っている、ハロー効果と錯覚資産

ぼくがこの本を読もうと思ったきっかけは、ツイッターでインフルエンサーの方々がこぞって絶賛していたから。

普段から尊敬しているインフルエンサーの方々が口を揃えて「この本はあまりにも良い本」「ヤバすぎる」「即購入!!!」などと叫んでいる。

それをまじまじと目にしたぼくの頭の中では、この本に対して良いイメージがあった。

 

やえがし
やえがし
読まなくても分かる。この本はすごい本に違いない

 

すごい人がこの本を絶賛していた。だから、この本もすごい本なのだろうと。

この本を実際に読んだ訳でもないのに。中を開けば白紙だったかもしれないのに。

 

このようになにか一点が優れていると、後光がさしてなにもかもが優れて見えちゃうような錯覚を「ハロー効果」という。

ちなみに「ハロー効果」の「ハロー(halo)」とは、あいさつではなく後光のことらしい。

 

偉い人
偉い人
インターネットによって誰もが、本当の実力で評価されるようになった

 

そんなことを言う人たちが、どんどん増えてきている。

それが本当なら、それほど分かりやすいことはない。

しかし、現実は異なっている。

自分よりも実力がない(ように見える)人たちが、自分よりも評価されていることなんていくらでもある。

 

大学に入るまでは「実力」が可視化されていて、実力主義について疑う余地がなかった。

勉強だったらテストの点数、スポーツだったら得点や順位。

それに加えて、その時の「運」が「実力」を形成してきた。

 

しかし大学に入ると、それまであった明確な基準がなくなる。

そこで必要になるのが「錯覚資産」だ。

錯覚資産とは、「他人が自分に対して持つ、自分にとって都合のいい思考の錯覚」のこと。

 

例えば、以下の二人がいるとする。

 

おじさん
おじさん
宇宙人は存在する!
大学教授
大学教授
宇宙人は存在する!

 

同じ発言をしていても「大学教授」の意見はすんなり受け入れられるのに、「おじさん」の意見は完全スルーされる。

周りで明らかにおかしい発言をしていても、その肩書きが「東大卒」とか「電通マン」だったりすれば、自分がおかしいのかなと思ってしまったりする。

これこそが先述した「思考の錯覚」であり、多くの人はまさか自分が錯覚しているとは気づかない。

本当は「錯覚資産」によって成功しているにも関わらず、「実力」がある人のように見えてしまっている。

 

「実力主義がどうだ」とか言っても、結局それは欺瞞でしかない。

この本ではそんな現実を、これでもかと明らかにしている。

人生という運ゲーで、運を運用して勝つ方法

この本で語られている、人生の成功法則をざっくりとまとめるとこんな感じ。

  1. 人生は運ゲーであるという現実を直視する
  2. 錯覚資産が得られそうなことに手を上げ、いろいろチャレンジする
  3. たまたま結果が出て、錯覚資産を積み上げる
  4. 積み上がった錯覚資産によって、よりよい成長機会を手に入れる
  5. 手に入れた成長機会を生かして、実力をつける
  6. そこでまた結果を残して、実力と錯覚資産を積み上げていく

よく「失敗は成功の母」などと言われるが、実際には、成功のほうが、はるかに成功の母だ。

引用:人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている

ふろむださんはこの本の中で、人生を「当たると、当たる確率が上がる運ゲーだ」と言っている。

 

偉い人
偉い人
この人は前に成功していたから、今度も成功するだろう

 

と周りが背中を押してくれるからだ。

確かに失敗はあくまで失敗なので、それを教訓にして成功を掴むのは難しいのかもしれない。

 

大学生
大学生
自分に実力さえあれば、いつかきっと成功するはず

 

ぼくらはついこのように考えてしまいがち。

しかし周りを見渡せば分かるように、必ずしも実力がある人にチャンスが巡ってくる訳ではない。

実力がある人よりも、錯覚資産が大きい人にチャンスは集まる。

 

偉い人
偉い人
よく分からんけどすごそうだから、この人に任せよう

 

このように周りの人は決め付けているから。

こうして得られた成長機会を生かして、自らの実力を高めていく。

それが結果として、実力をただ高めているだけの人よりも錯覚資産が大きい人は得られた成長機会を生かして実力も追い抜いてしまう。

 

そもそもいくら実力があっても、それが周りに認知されていなければないのと同じ。

なのでぼくらは自らの実力アップに終始せず、錯覚資産を得るために様々なことにチャレンジして試行回数を増やさないといけないということだ。

 

もはや他の人には読んでほしくないと思えるくらい、タメになる一冊だった。

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やえがしくにひこ
やえがしくにひこ
意識だけ高い学生ブロガー。当たり前のことをそれっぽく言うのが得意。普段は大学に通うフリをしながら意識高い大学生に読まれる個人ブログ「がちろぐ」を運営中。缶ビール奢ってくれたら一晩中語り尽くします。たまにドローン飛ばします。立命館大学在学中。